【解凍】「パネルを転用し短工期で導入」プロトン解凍機
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2023/10/04
テクニカルダイヤリー
今回は、水産系加工工場へのプロトン解凍機導入です。
色々な課題がある現場でした。
①工場停止を最小限にしたい。
工場を長期間停止したくないという要望がありました。
既存の解凍室は製造室の壁面にもなっているレイアウト。
既設解凍室を解体すると、工期が長く予算も膨れ上がります。
②既設パネルの転用
廊下から冷凍原料を投入し、対面の扉は製造室側。
というパネル配置。扉も個性的な引戸です。
既設パネルを転用した導入事例となりました。
ワンウェイのレイアウトにプロトン解凍機を
スペックインしなければ導入には至りません・・
③熱源は蒸気ボイラー
プロトン解凍機の熱源は蒸気ボイラーです。
水産加工場には 蒸気ボイラーが無い場合も多いのですが、
案の定 蒸気ボイラーがありませんでした。
都市ガスの蒸気ボイラーを設置することになりました。
④解凍ムラ
既存解凍システムは、上下の解凍ムラが多く
完全に溶けるように高温・長時間での解凍でした。
⑤既設
屋外の解放タンクで電気ヒータ・チラーで温度制御。
温度調整された水を、解凍室で噴出し循環させるシステムでした。
解凍する際、衛生面確保のため、段ボールにビニールをかけて解凍していました。
そのため、解凍に時間がかかっていました。
上記項目をクリアし、引き渡しとなりました。